血液の中の脂肪についての知識
血液の中には脂肪が含まれています。これが多すぎたり、少なすぎたりすると、血液がドロドロになったりして健康に良くないことが起こります。こういった状態を「脂質異常症」と言います。しかし、自分でこの状態を感じるのは難しいです。だから、定期的に健康診断を受け、血液の中の脂肪の量をチェックすることが大切です。
脂肪の種類とその基準
- 悪玉脂肪が多い場合
- 良い脂肪が少ない場合
- 一般的な脂肪が多い場合
脂肪の数値には、ちょっとした目安があります。それは、食事の前に測ると良いです。
人々は、脂肪が悪いものと考えがちですが、実は私たちの体にとって大切な成分の一つです。食事から適切な量の脂肪を取ることは大切ですが、多すぎると体に良くないので、バランスをとることが大事です。
血液の中の4つの脂肪
- コレステロール:体の細胞やホルモンを作る材料になります。
- 一般的な脂肪:体がエネルギーが足りない時に使われます。
- リン脂質:細胞を守ったり、細胞同士のやりとりを助けます。
- エネルギーに変わる脂肪:エネルギーが必要な時に一般的な脂肪から作られます。
なぜ脂肪のバランスが崩れるのか 主な原因は2つ。一つは、遺伝や体の特性。もう一つは、生活の習慣や他の病気から来るものです。
遺伝の場合
- 家族でコレステロールが高い人がいる場合
- 家族でコレステロールと一般的な脂肪が高い人がいる場合
生活の習慣が影響する場合
- 食べ過ぎ、甘いものやお肉を多く食べる、アルコールをたくさん飲む
- 運動をしない、タバコを吸う
生活の習慣を見直すことで、体の健康を守ることができます。
他の病気や薬が影響する場合
- 糖尿病、甲状腺の病気、腎臓の病気など
- ある種の薬を飲むこと
もし、病気が原因ならその病気の治療が先です。薬が原因の場合は、医師に相談しましょう。
血中の脂肪の問題とそのリスク
血中の脂肪が増えると、血がドロドロになり、血管が傷つきやすくなります。この状態で、特に「LDLコレステロール」という物質が多くなると、血管が固くなったり詰まったりするリスクが高まります。この結果、心臓や脳の病気のリスクが上がってしまいます。また、肝臓や腎臓にもよくありません。そうならないためにも、早めに医者に相談しましょう。
健康を保つための生活習慣 カリフォルニア大学のブレスロー教授が、健康を保つための7つの習慣を提案しています。
- タバコを吸わない
- 毎日少しでも体を動かす
- お酒は控えめに
- 夜は7〜8時間しっかり休む
- 体重を適切に保つ
- 朝ごはんはちゃんと食べる
- おやつは少なめに
脂質異常症の対応について もし血中の脂肪の値が高いと分かったら、内科の医者に相談が大切です。最初に、自分の生活の習慣や、今までの病気のこと、家族の病気のことなどを伝えます。主な目標は、血中の脂肪の値を適切な範囲にすることです。そして、適切な食事や運動を心がけることが大切です。必要に応じて、薬を使うこともありますが、他の薬と一緒に飲むときなどは、医者としっかり相談が必要です。
健康のための食事のポイント
毎日の食事が健康にとても関係しています。特に、塩や砂糖、脂っこいものは控えめにしましょう。LDLコレステロールが高い人は、肉の脂っこい部分やチーズは少なめに。揚げ物やケーキなども控えめが良いです。その代わりに、野菜などの食物繊維が豊富なものを増やしましょう。HDLコレステロールが低い人や、中性脂肪が高い人も、甘いものやお酒は控えめにし、魚や野菜をたくさん食べるように心がけましょう。
用語の簡単な説明
- 飽和脂肪酸:牛肉やバターに多い脂肪。多く取りすぎると、体によくありません。
- トランス脂肪酸:ケーキや揚げ物に多い脂肪。体によくないので、控えた方が良いです。
- 多価不飽和脂肪酸:血液をきれいに保つ脂肪。しかし、取りすぎると良くないことも。
毎日の食事に気をつけて、元気に長生きしましょう!
健康な体のために脂肪を上手にとるヒント
どんな食材を選ぶ?
お肉は、脂っこくない部分を選びましょう。魚では、青い背の魚が良いですよ。出来るだけ自然な肉や魚を選ぶと、体に優しいです。そして、たくさんの野菜を食べるのも大切。特に、農薬を使わない野菜が最もおすすめです。
どう調理する?
お肉や魚は、脂っこくならないように工夫して調理しましょう。野菜は、火を通して少なくして食べるのも良い方法です。また、塩をたくさん使わないように注意しましょう。
食事の組み合わせは?
健康に良い食材の組み合わせを覚えると良いですね。
- 体の中の余分な脂肪を出す:野菜の繊維 + 脂肪
- ビタミンをよく吸収:ビタミンA + 油
- 体を守る力を高める:ビタミンE + ビタミンA/C
- 脂肪が酸っぱくならないように:健康的な脂肪 + ビタミン
- 良くない脂肪を増やさない:魚の油 + 大豆の成分
体を動かすこと
歩いたり、軽い運動は、体の中の脂肪を減らすのに良いです。1日30分、体を動かしましょう。運動する時は、水分を取るのを忘れずに。でも、冷たい水やたくさんの水を一度に飲むのは避けて、少しずつ飲むのがおすすめです。
タバコと体の脂肪 タバコは、体にとって良くありません。タバコをやめると、体の健康が良くなります。タバコをやめたい方は、病院でのアドバイスを受けると良いでしょう。
まとめ
体に良い生活をするためには、運動したり、水をしっかり飲んだり、タバコをやめたり、アルコールを控えたり、良い睡眠をとったり、リラックスすることが大切です。健康な生活を心がけて、体の脂肪の問題を減らしましょう。